原題
First-Line Selpercatinib or Chemotherapy and Pembrolizumab in RET Fusion-Positive NSCLC.
背景:進行した融合陽性非小細胞肺癌(NSCLC)患者に対するRET阻害剤であるセルペルカチニブの有効性は、第1-2相試験で実証されている。
方法:第3相試験を実施し、ペムブロリズマブを併用するまたは併用しないプラチナ製剤ベースの化学療法に対する一次治療としてのセルパーカチニブの有効性を評価した。無増悪生存期間中央値を一次エンドポイントとした。
結果:本試験では、セルペルカチニブが対照治療(11.2ヵ月)よりも無増悪生存期間(24.8ヵ月)を延長させ、客観的奏効率は84%であったことが示された。有害事象は以前の報告と一致していた。
結論:進行した融合陽性NSCLC患者に対して、プラチナ製剤をベースとした化学療法にペムブロリズマブを併用する場合と併用しない場合と比較して、セルパーカチニブは無増悪生存期間を有意に延長させる。
Journal: N Engl J Med (CiteScore 2022: 134.4)
DOI: 10.1056/NEJMoa2309457
PMID: 37870973
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