進行RET変異甲状腺髄様がんにおけるセルパーカチニブの第3相試験。

原題
Phase 3 Trial of Selpercatinib in Advanced RET-Mutant Medullary Thyroid Cancer.
背景:進行性甲状腺髄様癌の治療において、RET阻害薬であるセルペルカチニブの有効性は、承認されたマルチキナーゼ阻害薬と比較して不明である。
方法:291人の患者を対象とした第3相試験が実施され、Selpercatinibとカボザンチニブおよびバンデタニブが比較された。決定要因は無増悪生存期間であった。
結果:セルペルカチニブは、対照群と比較して、無増悪生存期間および無治療失敗生存期間の中央値が長いことを示した。さらに、投与量の減少および治療の中止を引き起こす有害事象は、セルペルカチニブ群で低かった。
結論:セルペルカチニブは、甲状腺髄様がん患者の無増悪生存期間および治療失敗のない生存期間において、カボザンチニブまたはバンデタニブよりも優れており、用量の減量または中止につながる有害事象が少なかった。
Journal: N Engl J Med (CiteScore 2022: 134.4)
DOI: 10.1056/NEJMoa2309719
PMID: 37870969

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