原題
May we routinely spare hippocampal region in primary central nervous system lymphoma during whole brain radiotherapy?
背景:原発性中枢神経系リンパ腫(PCNSL)に対する全脳照射(WBRT)は、放射線誘発海馬損傷により神経認知機能を障害することが多い。本研究では、患者のアウトカムを改善するために、WBRT中に海馬を温存することを検討した。
方法:2010年から2020年までのWBRT患者の治療前MR画像を検討した。3つの3Dエンベロープをさまざまな距離で海馬の周囲に構築し、一次病変と再発の輪郭を描いた。
解析した66病変のうち,約14%が海馬,17%が海馬から5 mm以内,約55%が15 mm以上離れており,再発例では約46%が海馬または海馬から5 mm以内であった。
結論:WBRT中に海馬を定期的に温存することは実行可能ではないが、病変が15 mm以上離れている場合には考慮することができる。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-023-02251-2
PMID: 37784190
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