高リスクの侵攻性B細胞リンパ腫におけるCNS予防としての高用量メトトレキサート。

原題
High-Dose Methotrexate as CNS Prophylaxis in High-Risk Aggressive B-Cell Lymphoma.
背景:CNSの進行または再発は侵攻性B細胞リンパ腫の重篤な合併症であり、最適な予防法についてのコンセンサスはない。本研究は、高用量メトトレキサート(HD-MTX)が高リスク患者のCNS進行を予防できるかどうかを明らかにすることを目的とした。
方法:治癒目的の免疫化学療法で治療されたCNS進行の高リスクを有する18〜80歳の患者を、この国際的な後ろ向き研究に含めた。HD-MTXの効果を分析し、CNS進行のリスクを定量化した。
結果:HD-MTXで治療された高リスク患者はCNS進行のリスクがわずかに低かったが、免疫化学療法にすでに反応している患者ではそうではなかった。特定の高リスク状況におけるHD-MTXの有効性は依然として不明である。
結論:HD-MTXの投与は、CNS進行のリスクの有意な低下と関連しておらず、高リスクの侵攻性B細胞リンパ腫患者における予防的治療としての有効性に疑問を提起した。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.00365
PMID: 37797284

コメント

タイトルとURLをコピーしました