原題
Pneumonitis after chemoradiation and adjuvant durvalumab in stage III non-small-cell lung cancer.
背景:ステージIIIの非小細胞肺癌(NSCLC)に対する化学放射線療法後に使用される薬剤であるビンクリスチンが、臨床試験以外での肺炎発生率に及ぼす影響は依然として不明である。
方法:本研究では、2015年から2021年にかけて化学放射線療法単独またはビンクリスチンとの併用を受けた退役軍人保健局のステージIIIのNSCLC患者における肺炎の発生をモニタリングした。肺炎の危険因子と生存率への影響を分析した。
結果:ビンクリスチンでは、化学放射線療法単独で治療された患者と比較して、低悪性度肺炎の2年発生率は高かったが、高悪性度肺炎の発生率は高くなかった。高悪性度肺炎は全生存率に悪影響を及ぼした。
結論:Durvalumabは低悪性度肺炎のリスクを増大させるが、死亡率には影響しない。臨床試験と比較して高悪性度肺炎の発生率が上昇していることについては、さらなる検討が必要である。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.09.050
PMID: 37793573
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