原題
Intracerebral Hemorrhage Among Blood Donors and Their Transfusion Recipients.
背景:脳アミロイド血管症(CAA)は複数の特発性脳内出血(ICH)を引き起こすことが知られている。CAAは汚染された下垂体ホルモンを介して伝播する可能性があることが示唆されている。本研究は、献血後の献血者における自然発生的ICHが、輸血レシピエントにおける自然発生的ICHの発生と関連するかどうかを検討することを目的とした。
方法:これは、スウェーデンとデンマークの血液バンクと健康登録からのデータを用いた後ろ向きコホート研究であった。この研究には、赤血球輸血を受けた100万人以上の患者が含まれていた。
結果:複数の特発性ICHを発症したドナーから輸血を受けた患者は、特発性ICHを発症していないドナーから輸血を受けた患者と比較して、単一の特発性ICHを発症するリスクが有意に高かった。しかし、単一の特発性ICHを発症したドナーから輸血を受けた患者または虚血性脳卒中に関しては、有意差はなかった。
結論:この研究は、複数の自然発生的ICHを有するドナーからの輸血と、レシピエントにおける自然発生的ICHのリスク増加との間の潜在的な関連を示唆している。CAAの輸血伝播がこの関連を説明するかどうかを決定するには、さらなる研究が必要である。
Journal: JAMA (CiteScore 2022: not found)
DOI: 10.1001/jama.2023.14445
PMID: 37698562
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