原題
Ulcerative Colitis in Adults: A Review.
背景:潰瘍性大腸炎(UC)は、北米でかなりの数の個人に影響を及ぼす結腸の慢性炎症状態である。それは平均余命を低下させ、結腸切除術および結腸直腸癌のリスクを増大させる。
方法:潰瘍性大腸炎の患者には、異形成サーベイランスのための大腸内視鏡検査と同様に、症状および炎症バイオマーカーの定期的なモニタリングが必要である。病変の部位および活動性に基づくリスク層別化が管理の指針となりうる。軽度から中等度の潰瘍性大腸炎に対する第一選択療法は5-アミノサリチル酸であるが、中等度から重度の潰瘍性大腸炎には特異性炎経路を標的としたより高度な療法が用いられる。
結果:治療の進歩にもかかわらず,反応率は依然として低く,かなりの数の患者が入院または結腸切除を必要とする。UC患者では、一般集団と比較して大腸がんを発症するリスクが高く、平均余命はわずかに短い。
結論:UCの効果的な治療選択肢には、軽度から中等度の症例に対する5-アミノサリチル酸、および中等度から重度の症例に対する高度な治療法が含まれる。しかし、奏効率を高め、合併症を減少させるためには、さらなる改善が必要である。
Journal: JAMA (CiteScore 2022: not found)
DOI: 10.1001/jama.2023.15389
PMID: 37698559
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