多施設共同無作為化対照NeoRes II試験における食道癌に対する術前補助化学放射線療法後の手術までの標準期間と延長期間の腫瘍学的転帰。

原題
Oncological outcomes of standard versus prolonged time to surgery after neoadjuvant chemoradiotherapy for oesophageal cancer in the multicentre randomised controlled NeoRes II trial.
背景:食道癌に対する術前補助化学放射線療法(nCRT)後の手術の最適なタイミングは不明である。NeoRes II試験は、食道癌に対するnCRT後の手術までの期間を標準(4~6週間)と長期(10~12週間)で比較することを目的とした。
方法:切除可能な局所進行食道癌患者を、nCRT後の標準手術遅延または長期手術遅延のいずれかに無作為に割り付けた。一次エンドポイントは組織学的完全奏効であった。二次エンドポイントには生存転帰および組織学的腫瘍反応が含まれた。
結果:249人の患者を対象としたが、2群間で組織学的完全奏効に有意差はなかった。生存分析では、手術遅延が延長した後の全生存率が低下したことが示された。
結論:手術までの時間の延長は組織学的反応を改善せず、生存率の低下と関連していた。nCRT後に手術を6週間以上延期する場合は、慎重にアプローチすべきである。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2023.08.010
PMID: 37657554
Open Access

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