原題
Platelets and neutrophils cooperate to induce increased NETosis in JAK2V617F myeloproliferative neoplasms.
背景:好中球と好中球細胞外トラップ(NET)の形成は、骨髄増殖性腫瘍(MPN)患者の罹患率と死亡率の主な原因である血栓症に関連している。変異した好中球だけで血栓症を誘発するのに十分なのか、他の血液細胞型との協力が必要なのかは不明である。
方法:マウスモデルを用いて、研究者らは、すべての血液細胞型または白血球のみでJAK2V617F変異を発現するマウスのNETosisを研究した。
結果:変異した好中球単独では血栓を誘発するのに十分ではなかったが、in vivoでNETosisを促進するには血小板との協力が必要であった。アスピリン治療はマウスのNETosisと肺血栓症を減少させた。アスピリン治療を受けたMPN患者は、未治療患者と比較してNETマーカー濃度が低かった。
結論:血小板はJAK2V617F好中球と協調して血栓症を促進し、アスピリンはMPNにおける血栓症の予防に役割を果たす可能性がある。
Journal: J Thromb Haemost (CiteScore 2022: 22.1)
DOI: 10.1016/j.jtha.2023.08.028
PMID: 37678548
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