限局性欠損ミスマッチ修復結腸直腸癌に対するネオアジュバント免疫チェックポイント阻害薬療法:レビュー。

原題
Neoadjuvant Immune Checkpoint Inhibitor Therapy for Localized Deficient Mismatch Repair Colorectal Cancer: A Review.
背景:
DNAミスマッチ修復(dMMR)欠損を伴う結腸直腸癌(CRC)は、全CRCの15%を占める。MMR欠損は、固形腫瘍における免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の予測バイオマーカーである。ICIsは転移性CRCに有効であることが示されており、限局性疾患に対する術前補助療法および術後補助療法として研究されている。
方法:
限られた患者数を対象としたいくつかの第2相試験では、局所dMMR CRCにおける術前補助ICIに対して高い奏効率(60%~100%)と低い毒性作用が示されている。反応の持続性および腫瘍学的転帰を確実にするためには、より長期のモニタリングが必要である。
結果:
限局性dMMR CRCに対するネオアジュバント免疫療法の初期結果は高い奏効率を示しているが、腫瘍学的転帰が損なわれないことを保証するためには長期追跡データが必要である。
結論:
術前補助ICI療法は、局所dMMR CRC治療における潜在的なパラダイムシフトであり、臓器温存に影響を及ぼす。さらなる研究により、治療期間、併用療法、および補助療法に関するより多くのデータが得られるであろう。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2023.3323
PMID: 37676680

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