再発または治療抵抗性の末梢性T細胞リンパ腫を対象とした、高選択的JAK1阻害薬であるGolidocitinibの第I相用量漸増および拡大試験。

原題
Phase 1 Dose Escalation and Expansion Study of Golidocitinib, a Highly Selective JAK1 Inhibitor, in Relapsed or Refractory Peripheral T Cell Lymphomas.
背景:再発性または治療抵抗性の末梢性T細胞リンパ腫(r/r PT CL)の治療選択肢は限られている。この研究では、r/r PT CL患者におけるJAK1選択的阻害薬であるgolidocitinibの安全と有効性を評価した。
方法:r/r PT CL患者にgolidocitinibを150 mgまたは250 mgのいずれかで1日1回投与した。主要目的は安全性および第2相試験の推奨用量(RP2D)の決定であり、副次的目的には抗腫瘍活性および薬物動態の評価が含まれた。
結果:51人の患者が治療を受けた。Golidocitinibはいずれの用量でも忍容性が良好であったが、高用量ではより重篤な有害事象が認められた。最もよくみられたグレード3以上の有害事象は、好中球減少および血小板減少であった。客観的奏効率は39.2%、完全奏効率は21.6%であった。奏効期間中央値は8.0ヵ月、無増悪生存期間は3.3ヵ月であった。この結果から、RP2Dは150 mg 1日1回と決定された。
結論:Golidocitinibはr/r PT CL患者において安全かつ有効であることを示し、さらなる研究を支持した。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2023.08.013
PMID: 37673210

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