K-Ras野生型の局所進行または転移性膵癌に対するニモツズマブ+ゲムシタビン。

原題
Nimotuzumab Plus Gemcitabine for K-Ras Wild-Type Locally Advanced or Metastatic Pancreatic Cancer.
背景:本研究は、K-Ras野生型膵癌患者におけるニモツズマブ+ゲムシタビンの有効性と安全を評価することを目的とした。
方法:患者をニモツズマブ投与群またはプラセボ投与群に無作為に割り付け、病勢進行または許容できない毒性が発現するまでゲムシタビンを投与した。全生存期間(OS)および無増悪生存期間(PFS)をそれぞれ主要評価項目および副次評価項目とした。
結果:本研究は82人の適格患者を対象とした。OS中央値はニモツズマブ群(10.9ヵ月)の方がプラセボ群(8.5ヵ月)よりも長かった。PFSもニモツズマブ群の方が長かった。客観的奏効率および疾患制御率は2群間で同程度であった。有害事象は同程度であった。
結論:ニモツズマブとゲムシタビンの併用は、K-Ras野生型膵癌患者の全生存期間および無増悪生存期間を有意に改善し、良好な安全プロファイルを示した。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.22.02630
PMID: 37647576

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