進行または転移性固形腫瘍患者におけるHER 2の低発現。

原題
HER2-low expression in patients with advanced or metastatic solid tumors.
背景:本研究の目的は、腫瘍タイプ間でのHER2低発現状態の罹患率および変化を調査するとともに、一対の原発性および転移性サンプルにおけるHER2発現を評価することであった。本研究はまた、非乳房、非胃/GEJ腫瘍におけるHER2発現とERBB2ゲノム変化を相関させることを目的とした。
方法:HER2発現を固形腫瘍患者4,701名で評価した。乳房および胃/胃食道の原発性および転移性サンプルについて、HER2の発現および増幅を評価した。HER2発現は、非乳房、非胃/GEJサンプルにおける次世代シークエンシングを用いて、ERBB2ゲノム変化と相関していた。
結果:HER2発現は癌の49.8%で観察され、HER2低発現は種々の腫瘍型で認められた。HER2発現に対する原発乳癌サンプルと転移今回のサンプルの間の一致は高かった。ERBB2変化は非乳癌、非胃癌/GEJ固形腫瘍の7.5%でLAであったが、ERBB2変化のない患者の35.7%でHER2発現を示した。
結論:本研究は、様々な腫瘍タイプにおいてHER 2低発現が頻繁に存在することを強調しており、これらの患者に対するHER 2標的療法の潜在的利益を示唆している。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2023.08.005
PMID: 37619847

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