未治療の脳転移を有する進行非扁平上皮非小細胞肺癌患者を対象とした、カルボプラチンおよびペメトレキセドと併用したアテゾリズマブの第II相試験(Atezo-Brain、GECP17/05)。

原題
Phase II Trial of Atezolizumab Combined With Carboplatin and Pemetrexed for Patients With Advanced Nonsquamous Non-Small-Cell Lung Cancer With Untreated Brain Metastases (Atezo-Brain, GECP17/05).
背景:Atezo-Brain研究は、進行した非小細胞肺癌(NSCLC)および未治療の脳転移を有する患者(通常、臨床試験から除外される群)を対象に、化学療法と併用したアテゾリズマブの有効性および安全性を評価することを目的とした。
方法:この第II相臨床試験には、進行した非扁平上皮NSCLCおよび未治療の脳転移を有する患者が含まれていた。患者は、アテゾリズマブ+カルボプラチンおよびペメトレキセドで数サイクル治療され、その後、疾患が進行するまで、または最長2年間、アテゾリズマブ+ペメトレキセドで治療された。主な目的は、12週目の無増悪生存期間(PFS)率および重度の有害事象の発生率を測定することであった。
結果:40人の患者が登録され、55%がベースライン時にコルチコステロイドを投与されていた。12週間のPFS率は62.2%であり、最初の9週間以内の重度の有害事象の発生率は27.5%であった。頭蓋内PFSの中央値は6.9ヵ月で、奏効率は42.7%であった。全生存期間の中央値は11.8ヵ月で、2年生存率は27.5%であった。
結論:カルボプラチンおよびペメトレキセドと併用したアテゾリズマブは、進行した非扁平上皮NSCLCおよび未治療の脳転移を有する患者において有望な活性を示し、許容可能な安全性プロファイルを有する。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.22.02561
PMID: 37603816

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