筋層浸潤性尿路上皮がんに対するビンクリスチンを用いた周術期化学免疫療法:単群第II相試験SAKK 06/17の一次解析。

原題
Perioperative Chemoimmunotherapy With Durvalumab for Muscle-Invasive Urothelial Carcinoma: Primary Analysis of the Single-Arm Phase II Trial SAKK 06/17.
背景:本研究は、筋層浸潤尿路上皮癌(MIUC)患者を対象に、ゲムシタビン/シスプラチン(GC)化学療法後に手術および補助療法としてのダブラフェニブに術前補助療法としてのダブラフェニブを追加した場合の有効性を検討することを目的とした。
方法:本研究では、術前補助療法としてGCとdurvalumabを投与した後、根治的手術と術後補助療法としてdurvalumabを投与したMIUC人患者61人を対象とした。主要エンドポイントは2年後のイベントフリー生存率(EFS)であった。
結果:解析には患者57名が含まれ、追跡期間中央値は40ヶ月であった。本研究は主要エンドポイントを達成し、2年EFSは76%であった。切除された患者の33%で病理学的完全奏効が達成され、2年全生存率は85%であった。グレード3/4の治療関連有害事象は、術前補助療法中の患者の42%/25%、および術後補助療法中の患者の11%/4%に発生した。
結論:切除可能なMIUCに対する標準治療に周術期のdurvalumabを追加すると、2年後のEFSおよび全生存率が高くなる。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.00363
PMID: 37590894

コメント

タイトルとURLをコピーしました