化学放射線療法を受けている頭頸部がん患者における放射線皮膚障害の予防のための局所ステロイド対プラセボの第3相ランダム化試験。

原題
Phase 3 Randomized Trial of Topical Steroid Versus Placebo for Prevention of Radiation Dermatitis in Patients With Head and Neck Cancer Receiving Chemoradiation.
背景:放射線皮膚障害は頭頚部癌に対する化学放射線療法の一般的な副作用である。この状態を管理するための局所ステロイドの使用は依然として不明である。
方法:この第3相試験には、同時化学放射線療法を受けている局所進行頭頸部がん患者が含まれていた。患者は、グレード1の放射線皮膚障害が観察された場合、または総放射線量が30 Gyに達した場合に、局所ステロイドまたはプラセボのいずれかを受けるように無作為に割り付けられた。主要アウトカムは、グレード2以上の放射線皮膚障害の頻度であった。
結果:合計211人の患者が登録された。グレード2以上の放射線皮膚障害の頻度は、プラセボと比較して局所ステロイドの使用で有意に減少しなかった。しかし、局所ステロイドはグレード3以上の放射線皮膚障害の頻度を有意に減少させた。有害事象または治療コンプライアンスに有意差は観察されなかった。
以上より,ステロイド外用剤は頭頚部腫よう患者の放射線皮膚障害の軽減に有用であると考えられた。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2021.05.133
PMID: 34102298
Open Access

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