原題
Mepitel Film for the Prevention of Acute Radiation Dermatitis in Breast Cancer: A Randomized Multicenter Open-Label Phase III Trial.
背景:
放射線皮膚障害(RD)は、放射線療法を受けている乳癌患者によくみられる。RDの減少におけるメピテルフィルム(MF)の有効性は不明である。本研究は、RDのリスクのある患者におけるMFの有効性を確認するための無作為化対照試験を実施することを目的とした。
方法:
患者は、MFまたは標準治療のいずれかを受ける群に無作為に割り付けられた。適格患者は、乳腺腫瘤摘出術または乳房切除術後に大きな乳房を有していた。一次エンドポイントはグレード2または3のRDの発生であった。二次エンドポイントには、患者および臨床医が報告したアウトカムが含まれた。
結果:
2020年1月から2022年5月までの間に、376名の患者が解析に含まれた。グレード2または3のRDの発生率は、標準治療と比較してMF患者で有意に低かった。MFのベネフィットは、グレード3のRDおよび湿性落屑を有する患者においても依然として有意であった。MFはまた、放射線誘発皮膚反応評価尺度のスコアを低下させ、水疱形成/剥離、紅斑、色素沈着、および浮腫を減少させた。
結論:
MFは放射線療法を受けている乳癌患者のRDを有意に減少させる。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.22.01873
PMID: 36493331
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