原題
Pertuzumab Plus Trastuzumab With or Without Chemotherapy Followed by Emtansine in ERBB2-Positive Metastatic Breast Cancer: A Secondary Analysis of a Randomized Clinical Trial.
背景:ERBB 2陽性転移性乳癌(MBC)に対する標準治療は、トラスツズマブとペルツズマブを化学療法と併用することである。化学療法を併用しないトラスツズマブ+ペルツズマブ単独が、適切な第一選択戦略であるかどうかは不明である。
方法:この二次解析では、ペルツズマブ+トラスツズマブを単独または化学療法と併用して投与された患者における全生存期間(OS)および無増悪生存期間(PFS)を検討した。また、二次治療におけるPFSおよび腫瘍のサブタイプに基づく転帰も評価した。
結果:本研究は210人の患者を対象とした。24ヶ月OSは両群で同程度であった。PFSはB群(化学療法あり)の方が長かった。腫瘍のサブタイプはOSまたはPFSに有意な影響を及ぼさなかった。有害事象はA群(化学療法なし)の方が少なかった。
結論:化学療法薬を使用しない抗ERBB 2療法は、OSを損なうことなく実行可能である。腫瘍のサブタイプは治療成績を予測しなかった。ClinicalTrials.gov識別子:NCT01835236。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2023.2909
PMID: 37561451
コメント