高時間/高空間分解能乳房磁気共鳴画像法は、背景実質増強が高い患者において、標準的な乳房磁気共鳴画像法と比較して診断精度を改善する。

原題
High-Temporal/High-Spatial Resolution Breast Magnetic Resonance Imaging Improves Diagnostic Accuracy Compared With Standard Breast Magnetic Resonance Imaging in Patients With High Background Parenchymal Enhancement.
背景:
本研究の目的は、高レベルの背景実質増強(BPE)を有する女性において、標準的な高空間分解能プロトコルを用いた乳房磁気共鳴画像法(MRI)の診断能を、同時高時間/高空間分解能(HTHS)プロトコルと比較することであった。
方法:
同研究者らは、HTHSプロトコール導入前および導入後に実施された造影MRIのレトロスペクティブ研究を実施し、BPEが高い女性を対象として、2つのプロトコール間でがん検出率(CDR)および生検の陽性適中率(PPV3)を比較した。
結果:
BPEが高い女性では、HTHSプロトコルは標準プロトコルと比較してCDRおよびPPV3が高かった。これにより、不要な生検の割合が減少し、患者1,000人当たり15.7人の癌の追加収量が得られた。
結論:
HTHS MRIプロトコルは、BPEが高い女性の診断能を改善し、その結果、がんの検出が増加し、不要な生検が減少した。これらの知見を確認し、広範な臨床実施の可能性を評価するためには、さらなる研究が必要である。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.22.00635
PMID: 37561962

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