放射線療法で治療された小児がん生存者における網膜症、視神経症、および白内障:PENTECの包括的レビュー。

原題
Retinopathy, Optic Neuropathy, and Cataract in Childhood Cancer Survivors Treated With Radiation Therapy: A PENTEC Comprehensive Review.
背景:小児癌に対する放射線治療(RT)後の晩期眼毒性のリスクは十分に立証されていない。Pediatric Normal Tissue Effects in the Clinic(PENTEC)眼タスクフォースは、選択された晩期眼副作用の放射線量依存性を評価することを目的とした。本研究では、頭蓋RTを受けた小児癌生存者における網膜症、視神経症、および白内障に焦点を当てた。
方法:小児癌、RT、および眼のエンドポイントに関連して1980年から2021年に発表された研究について、系統的文献検索を実施した。治療および転帰データを用いて、正常組織合併症確率モデルを作成した。
結果:網膜症、視神経症、および白内障形成について正常組織合併症確率モデルを作成した。このモデルは、42 Gyおよび62 Gyで網膜症、57 Gyおよび64 Gyで視神経症、12 Gyおよび>40 Gyで白内障のリスクを示唆している。
結論:限られた公表データは、小児癌生存者におけるRT線量とその後の網膜症、視神経症、および白内障形成のリスクとの関係を示している。小児集団における眼毒性に対する放射線の影響をよりよく理解するためには、さらなる研究が必要である。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.06.007
PMID: 37565958

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