原題
Clinical Presentation and Outcomes of Patients With Cancer-Associated Isolated Distal Deep Vein Thrombosis.
背景:孤立性遠位深部静脈血栓症(DVT)患者は近位DVT患者と比較して有害転帰の割合が低い。しかし、これらの知見が癌患者に当てはまるかどうかは不明である。
方法:本研究では、登録データを用いて、癌関連遠位DVT、癌関連近位DVT、および非癌関連遠位DVT患者における90日後および1年後の有害転帰のリスクを比較した。
結果:90日および1年の時点で、非癌関連遠位DVT患者は、癌関連遠位DVT患者と比較して、死亡、VTE再発、および大出血のリスクが低かった。近位DVT患者の方が致死的肺塞栓症を発症した患者が多かったことを除いて、癌関連近位DVT患者と遠位DVT患者のリスクは同程度であった。
結論:癌関連遠位DVTは,癌関連近位DVTに匹敵する重篤な転帰を有するが,遠位DVTにおける致死的肺塞栓症のリスクが低いことについては,さらなる研究が必要である。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.00429
PMID: 37471683
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