原題
Atezolizumab With or Without Radiotherapy for Advanced Squamous Cell Carcinoma of the Penis (The PERICLES Study): A Phase II Trial.
背景:進行した陰茎へん平上皮癌患者は予後不良である。本研究は、放射線療法の有無にかかわらず、進行した陰茎癌の治療におけるアテゾリズマブの有効性を評価することを目的とした。
方法:本研究では、アテゾリズマブを投与された進行陰茎癌患者32名を対象とした。20名の患者は追加の放射線治療も受けた。測定した主要アウトカムは1年無増悪生存期間(PFS)であり、副次アウトカムには全生存期間(OS)、客観的奏効率(ORR)、および忍容性が含まれた。治療前検体でバイオマーカー分析を実施した。
結果:追跡期間中央値は29.1か月であった。グレード3~4の有害事象が少数の患者で観察された。1年PFSは12.5%であり、試験の主要評価項目を満たさなかった。OS中央値は11.3か月であった。評価した集団におけるORRは16.7%であった。高リスクのヒトパピローマウイルス陽性腫瘍および高い腫瘍内CD3CD8 T細胞浸潤を有する患者では、PFSが改善した。
結論:主要エンドポイントは達成されなかったが、アテゾリズマブで持続的な抗腫よう活性を示した患者もいた。高リスクのヒトパピローマウイルスおよびCD3CD8 T細胞浸潤などのバイオマーカーは、反応者の同定に役立つ可能性がある。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.22.02894
PMID: 37487169
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