原題
Compliance and Toxicity of Total Neoadjuvant Therapy for Rectal Cancer: A Secondary Analysis of the OPRA Trial.
背景:本研究は、全術前補助療法(TNT)で治療された局所進行直腸癌患者における患者のコンプライアンスおよび治療関連毒性を評価することを目的とした。本研究では、コンプライアンスおよび毒性と臓器温存および無病生存率(DFS)との関連性も評価した。
方法:OPRA試験では、患者を導入化学療法後の化学放射線療法(INCT-CRT)または化学放射線療法後の地固め化学療法(CRT-CNCT)のいずれかを受ける群に無作為に割り付けた。コンプライアンスと毒性を2群間で比較した。
結果:INCT-CRT群とCRT-CNCT群の間で治療コンプライアンスに有意差はなかった。有害事象も両群で同程度であった。コンプライアンスおよび毒性は、臓器温存率またはDFSに影響を及ぼさなかった。
結論:本研究では、2つの治療群間でコンプライアンスおよび毒性にわずかな差が認められた。コンプライアンスおよび毒性は臓器温存またはDFSに影響を及ぼさなかった。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.07.043
PMID: 37544412
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