原題
ROSEWOOD: A Phase II Randomized Study of Zanubrutinib Plus Obinutuzumab Versus Obinutuzumab Monotherapy in Patients With Relapsed or Refractory Follicular Lymphoma.
背景:ROSEWOODとして知られるこの第II相試験では、再発/難治性濾胞性リンパ腫(FL)患者を対象に、ザヌブルチニブ+オビヌツズマブの有効性と安全性をオビヌツズマブ単独と比較して評価した。ザヌブルチニブは併用療法で有望な癌治療薬であり、本研究はFL患者の治療選択肢としての有効性を評価することを目的とした。
方法:本研究では、再発/治療抵抗性FL患者を、ザヌブルチニブとオビヌツズマブの併用群またはオビヌツズマブ単独群のいずれかに無作為に割り付けた。主要評価項目は全奏効率(ORR)とし、副次評価項目は奏効期間、無増悪生存期間、全生存期間、安全性とした。
結果:計217名の患者を本研究に組み入れた。本研究は主要評価項目を成功裏に達成し、ザヌブルチニブ+オビヌツズマブ群のORRはオビヌツズマブ単独群よりも優れていた。併用療法はまた、有意義な活性および管理可能な安全性プロファイルを示し、オビヌツズマブ単独と比較して良好なベネフィットを示した。
結論:ザヌブルチニブとオビヌツズマブの併用は、再発/難治性FL患者に対して有効かつ安全な併用療法となる可能性がある。本研究の結果は、この患者集団における治療選択肢としてのこの併用の使用を支持している。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.00775
PMID: 37506346
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