原題
Evaluation of variables predicting PFT changes for lung cancer patients treated on a prospective 4DCT-ventilation functional avoidance clinical trial.
背景:機能的回避放射線療法は、肺機能領域への線量を最小にする放射線療法計画を設計することにより肺毒性を低減する技術である。この研究は、4DCT換気を用いた機能的回避放射線療法で治療した患者の肺機能検査(PFT)の変化を予測する因子を評価することを目的とした。
方法:56人の局所進行肺癌患者が放射線療法を受け、ベースライン時と治療3か月後にPFTを受けた。単変量および多変量線形回帰を用いて、PFT変化を予測する患者、臨床、用量、および用量-機能因子の能力を評価した。
結果:単変量解析では、用量-機能指標および慢性閉塞性肺疾患(COPD)の存在がFEV1低下を有意に予測することが示された。多変量解析では、FEV1およびFEV1/FVCの変化を予測する際に、臨床因子、肺線量、心臓線量、および用量-機能指標の組み合わせが特定された。
結論:本研究は、線量関数指標および臨床因子が機能回避放射線療法後の肺機能の変化を予測できることを示し、肺機能を維持するために機能的肺領域への線量を低減することの重要性を強調した。これらの知見は、将来の臨床試験の指針となり得る。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.109821
PMID: 37516361
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