長軸視野と短軸視野の免疫-PET/CT:(89)Zr-トラスツズマブの半定量的評価。

原題
Long Versus Short Axial Field of View Immuno-PET/CT: Semiquantitative Evaluation for (89)Zr-Trastuzumab.
背景:本研究は、異なる軸方向視野(LAFOVとSAFOV)を有するPET検査/CT検査システムを用いて得られたZr免疫PET検査のSUV(標準化取り込み値)を比較し、LAFOV PET検査のスキャン時間が画像ノイズとSUV指標にどのように影響するかを評価することを目的とした。
方法:5人の転移性乳癌患者をSAFOVとLAFOVの両方のPET検査/CTスキャナを用いてスキャンした。さらに、4人の患者をLAFOVのPET検査/CTスキャナのみを用いてスキャンした。スキャンは約30分間続き、Zr-トラスツズマブ注射の4日後に取得された。LAFOVのデータを再処理して、より短いスキャン時間(15分、10分、7.5分、5分、および3分)で取得された画像を得た。分析のために、関心のある体積を健康な組織および腫瘍に配置した。
結果:30分間の画像を用いた場合、SAFOV PET検査はLAFOV PET検査と比較して病変のSUV指標が高かった(SUVmax:16.2%±13.4%、SUVmean:10.1%±7.2%)。健康な組織のSUVにはわずかな差が認められた(0.7%±5.8%)。肝臓の変動係数は3分間と5分間のLAFOV PET検査の間であった。SAFOV人とLAFOVの差が最も小さかったのは3分間のLAFOV PET検査であった。
結論:LAFOV Zr免疫PET検査は、画像ノイズが少ないため、SAFOVと比較してSUV指標が低いことを示した。LAFOV PET検査の時間は短縮できるが、これは画像ノイズとSUV指標のバイアスを増加させる。しかし、10分間のスキャン時間では、30分間と比較してSUV指標のバイアスは最小限であった。
Journal: J Nucl Med
DOI: 10.2967/jnumed.123.265621
PMID: 37536740

コメント

タイトルとURLをコピーしました