原題
Challenges in Treating Childhood Infratentorial Ependymoma: A Low- and Middle-Income Country Experience.
背景:専門知識が限られており、診断および治療法へのアクセスが限られているため、低・中所得国の患者および医師にとって課題となっている。本研究では、イランで唯一の小児癌専門放射線腫瘍科を有する慈善団体であるMAHAKにおける後頭蓋窩上衣腫(PFE)の治療について検討した。
方法:2008年11月から2016年1月の間にMAHAKに紹介されたPFEの小児患者を分析した。紹介前の調査および管理に関する詳細を収集した。MAHAKにおける患者の転帰および管理を評価した。
結果:上衣腫と診断された80人の患者のうち、54人がPFEを有していた。43人の患者が補助放射線治療を受けたが、11人は再発後に最初に放射線治療を受けた。後者の群の転帰は最悪であり、5年全生存率(OS)は27%であった。手術後77日以内に放射線治療を開始した患者は、それ以降に開始した患者と比較して転帰が良好であった(5年OS:74%対32%;P=.05)。フォローアップの推奨事項へのコンプライアンスは不良であり、少なくとも2回のIQテスト評価を受けた患者はわずか22%であり、50%が経時的な低下を示した。成長ホルモン欠損症が3例検出されたが、補充療法を受けた患者はいなかった。
結論:小児脳神経外科手術、麻酔、および時宜を得た放射線治療へのアクセスは、LMICに重大な課題をもたらす。化学療法は、特に幼児において、放射線治療を遅らせるための適切な選択肢ではない。長期のフォローアップが重要であり、親および医療チームに認識されるべきである。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.06.2294
PMID: 37454918
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