原題
Immunohistological profiling confirms salivary gland-like nature of the tubarial glands and suggests closest resemblance to the palatal salivary glands.
背景:最近の研究では、68Ga-PSMA-11 PET/CT画像技術により、唾液腺(SG)に類似した両側鼻咽頭構造が同定された。これらの構造は「tubarial腺」と呼ばれ、SGに影響を及ぼす状態に関連している可能性がある。この研究の目的は、確立されたSGと比較して、tubarial腺の組織学的および免疫組織化学の特徴をさらに調査することであった。
方法:免疫組織学的手法を用いて、tubarial腺組織を、耳下腺、顎下腺、舌下腺、口蓋腺、および口唇腺を含む他のSG由来の組織と比較した。
結果:腺房細胞に関連する蛋白であるアクアポリン-5(AQP5)の発現は、確立されたSGsと同様にtubarial腺で検出された。AQP5クラスターを取り囲む細胞におけるケラチン14(KRT14)蛋白の存在も筋上皮細胞の存在を示唆した。さらに、粘液細胞および腺房細胞に関連する種々の蛋白がtubarial腺で見出された。tubarial腺細胞におけるアドレナリン作動性受容体-β1の発現は交感神経シグナル伝達に応答することを示した。管構造解析はtubarial腺と口蓋腺の間に類似性を示した。
結論:組織学的および免疫組織化学分析は、tubarial腺が確立されたSGに類似していることを示唆している。それらは、管細胞に関しては口蓋SGと、腺房細胞に関しては口蓋SGと口唇SGの両方と特徴を共有している。
Journal: Radiother Oncol
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.109845
PMID: 37543053
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