放射線療法を受けている乳癌患者の不安の軽減に及ぼすバーチャルリアリティの影響の調査:無作為化対照試験。

原題
An Investigation of the Impact of Virtual Reality on Alleviating Anxiety in Patients with Breast Cancer Undergoing Radiotherapy: A Randomized Controlled Trial.
背景:この無作為化対照試験は、放射線療法(RT)を受けている乳癌患者の不安の軽減に対する仮想現実(VR)の影響を評価することを目的とした。
方法:RTを受けている196人の乳癌患者を登録し、VR説明群または標準治療群に無作為に割り付けた。不安レベルは、APAIS、STAI、LASAなどのさまざまな尺度を使用して測定された。RT手順の知識、患者の満足度、およびカウンセリング時間も評価された。
結果:APAIS、STAI、およびLASAスケールで測定したところ、VR介入は患者の不安を直ちに有意に軽減した。長期的な不安の軽減はLA Saでのみ観察された。サブグループ解析では、医師、ベースラインの不安レベル、ホルモン療法の使用、または健康リテラシーに基づく不安の軽減に差は示されなかった。VRはRT手順の知識および患者の満足度も改善した。
結論:没入型VRは乳癌患者のRT計画中の不安を効果的に軽減できるが、長期的な効果を検討するにはさらなる研究が必要である。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.06.275
PMID: 37451473

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