がん患者73608人およびマッチさせた対照者621475人にmRNAワクチンを最大4回投与した後の新型コロナウイルス感染症の重篤度および免疫力の低下:全国規模のコホート試験。

原題
COVID-19 Severity and Waning Immunity After up to 4 mRNA Vaccine Doses in 73 608 Patients With Cancer and 621 475 Matched Controls in Singapore: A Nationwide Cohort Study.
背景:がん患者はCOVID-19によるアウトカム不良のリスクが高いが、この集団におけるワクチンの有効性に関するデータは限られている。
方法:このプロスペクティブ多施設観察コホート研究には、がん患者73,608人および対照者621,475人が含まれた。同研究では、ワクチン接種回数および最後の接種からの経過時間に基づいて、重症COVID-19アウトカムの発生率を評価した。
結果:本研究では、3回または4回のワクチン接種を受けることで、デルタ波およびオミクロン波の両方において、COVID-19による入院および重症疾患のリスクが有意に低下することが明らかになった。3回目の接種後5ヵ月を超えて、または4回目の接種後5ヵ月まで、入院および重症疾患に対するワクチンの有効性の低下は認められなかった。
結論:この研究は、がん患者における重症COVID-19アウトカムの予防におけるmRNAベースのワクチンの臨床的有効性を実証している。予防は、3回目または4回目の接種後少なくとも5ヶ月間観察された。
Journal: JAMA Oncol
DOI: 10.1001/jamaoncol.2023.2271
PMID: 37440245
Open Access

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