後腹膜脂肪肉腫に対する高線量(54 Gy)術前ヘリカルトモセラピー:第II相多施設共同研究の結果。

原題
High dose (54 Gy) pre-operative helical tomotherapy for retroperitoneal liposarcoma: Results of a phase II multicenter study.
背景:この第II相多施設研究は、後腹膜脂肪肉腫(RPLS)患者における術前ヘリカルトモセラピーを併用した高線量強度変調放射線療法(RT)の有効性と実行可能性を評価することを目的とした。
方法:手術可能なRPLSの患者は54 Gy/30分割のRTを受けた。ロコ領域無再発生存率(LRFS)、全生存率、および毒性を分析した。
結果:48人の患者が研究に含まれた。3年LRFS率は74.2%、5年OSは73.9%であった。血液学的有害事象はRT中に最も多くみられた。グレード3~4の毒性は、手術後および追跡期間中に患者の35.4%で観察された。2人の患者が十二指腸毒性により死亡し、9人の二次がんが観察された。
結論:本研究で使用したRPLS患者における術前RTの用量レベルは、有意な毒性および二次がん発生率と関連していた。RPLS患者に対するRTの最適な使用は、依然として決定されていない。
Journal: Radiother Oncol
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.109791
PMID: 37437608

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