原題
Feasibility and Tolerability of Adjuvant Capecitabine-Based Chemoradiation in Breast Cancer Patients with Residual Disease following Neoadjuvant Chemotherapy: A Prospective Clinical Trial.
背景:術前補助化学療法にカペシタビンを追加すると、完全奏効が得られない乳癌患者の生存率が改善する。本研究の目的は、カペシタビンと放射線療法の併用の実行可能性と忍容性を評価することである。
方法:化学療法後に残存病変を有する20人の患者をカペシタビンベースの化学放射線療法で治療した。患者の75%以上が計画通りに治療を完了した場合、実行可能性が達成された。標準化された基準を用いて毒性を評価し、患者が報告した皮膚反応および生活の質を測定した。
結果:18人の患者(90%)が中断または用量減量なしに化学放射線療法を完了した。グレード3以上の放射線皮膚障害が患者の5%に発生した。患者が報告した皮膚反応は、放射線単独の場合と有意差はなかった。しかし、化学放射線療法後に生活の質が低下した。
結論:カペシタビンを用いた補助化学放射線療法は乳癌患者に対して実行可能であり、忍容性がある。放射線とカペシタビンの同時併用の有効性を調査し、患者が報告した毒性を推定するためには、無作為化試験が必要である。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.06.076
PMID: 37433376
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