リンパ腫診断における線維芽細胞活性化タンパク質と解糖:(68)Ga-FAPI PET/CTと(18)F-FDG PET/CTの比較。

原題
Fibroblast Activation Protein and Glycolysis in Lymphoma Diagnosis: Comparison of (68)Ga-FAPI PET/CT and (18)F-FDG PET/CT.
背景:本研究は,リンパ腫診断におけるGa-FAPIとF-FDG PET/CTの診断精度を比較し,関与病変におけるトレーサー取り込みに及ぼすFAPと解糖マーカーの影響を検討することを目的とした。
方法:異なるリンパ腫サブタイプを有する参加者は、Ga-FAPIおよびF-FDG PET/CTを受けた。免疫組織化学を用いて、FAP、ヘキソキナーゼ2、およびグルコース輸送体1(GLUT1)の発現を評価した。統計的検定を用いてパラメータを比較し、免疫組織化学とトレーサー取り込みの間の相関を決定した。
結果:合計186人の参加者が含まれていた。F-FDG PET/CTはGa-FAPI PET/CTよりも病期分類の精度が高かった。F-FDG PET/CTはより多くの結節性および節外病変を検出した。さらに、Ga-FAPI陽性/F-FDG陰性およびGa-FAPI陰性/F-FDG陽性病変が観察された。半定量的評価では、多くのリンパ腫サブタイプにおいてGa-FAPIとF-FDG PET/CTの間に有意差は認められなかった。FAPおよびGLUT1の発現は、それぞれGa-FAPIおよびF-FDGの取り込みと相関していた。
結論:Ga-FAPI PET/CTはF-FDG PET/CTよりもFAP発現の低いリンパ腫の診断には劣るが、F-FDG PET/CTを補完し、リンパ腫の分子プロファイルに関する洞察を提供することができる。
(注:140語)
DOI: 10.2967/jnumed.123.265530
Journal: J Nucl Med
URL: https://doi.org/10.2967/jnumed.123.265530
PMID: 37385675

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