放射線再発前立腺がんに対する局所サルベージ定位放射線治療の第I相試験。

原題
A Phase I Trial of Focal Salvage Stereotactic Body Radiation Therapy for Radiorecurrent Prostate Cancer.
背景:第I相試験(NCT03253744)の目的は、局所放射線再発前立腺癌患者に対する画像誘導局所サルベージ定位放射線治療(SBRT)の最大耐量(MTD)を決定することであった。副次的目的には、生化学的コントロールおよび画像反応の評価が含まれた。
方法:この試験では、3つの線量レベル(40 Gy、42.5 Gy、および45 Gy)を5分割で照射した。処方された線量は、MRIおよびPSMA画像によって定義された腫瘍容積を標的とした。用量漸増には3+3デザインを用い、MTDで3人の患者を拡大した。SBRT終了後最長2年間、CTCAE v5.0基準を用いて毒性をモニタリングした。
結果:患者8人がサルベージ局所SBRTを受け、追跡期間中央値は35ヵ月であった。最低用量レベル(DL1)では、用量制限毒性は観察されなかった。患者2人がDL2でグレード3の泌尿生殖器毒性を経験し、DL1での脱エスカレーションおよび拡大につながった。観察された毒性のほとんどはグレード2の泌尿生殖器毒性であり、グレード2の消化管毒性は1例のみであり、グレード3以上のGI毒性は認められなかった。患者1人が33ヵ月目に生化学的失敗を経験した。
結論:前立腺内radiorecurrenceに対する局所サルベージSBRTのMTDは、5分割で40 Gyであることがわかった。この用量では、24ヶ月間の生化学的無増悪生存率が100%に達し、最もよくみられた有意な毒性はグレード2以上の泌尿生殖器毒性であった。
DOI: 10.1016/j.prro.2023.05.012
Journal: Pract Radiat Oncol
URL: https://doi.org/10.1016/j.prro.2023.05.012
PMID: 37442430
Open Access

コメント

タイトルとURLをコピーしました