原題
The sparing effect of FLASH-RT on synaptic plasticity is maintained in mice with standard fractionation.
背景:本研究は,手段として長期増強(LTP)を用いてシナプス伝達に及ぼす通常及びFLASH線量率の影響を調べることを目的とした。
方法:3 Gyの従来の放射線療法または10×3 GyのFLASH放射線療法を10分割で実施した後、海馬および内側前頭前皮質からデータを収集した。非照射対照も比較のために含めた。
結果:従来の放射線療法は3 Gyの10分割(合計30 Gy)後にLTPを有意に阻害した。しかし、注目すべきことに、10×3 GyのFLASH放射線療法群と非照射対照群のLTPは同一であり、正常なLTPを示した。
結論:10×3 Gyの線量率を用いたFLASH放射線療法はシナプス伝達に有害な影響を示さず、従来の放射線療法のより安全な代替法としての可能性を示した。この分野におけるさらなる研究が必要である。
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.109767
Journal: Radiother Oncol
URL: https://doi.org/10.1016/j.radonc.2023.109767
PMID: 37385377
Open Access
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