小児患者の後頭蓋窩腫瘍に対する陽子線治療後の放射線誘発コントラスト増強の最初の予測モデルの開発。

原題
Development of the first prediction model for radiation-induced contrast enhancement after proton therapy for posterior fossa tumours in paediatric patients.
背景:放射線誘発コントラスト増強(RICE)は無症状の毒性指標である。本研究は、後頭蓋窩腫瘍の小児における陽子線治療後のRICEに対するボクセルレベルおよび患者レベルのNTCPモデルを開発することを目的とした。

方法:75人の小児患者(49.6-59.4 Gy[RBE])は、RICEのためにスコア化されたフォローアップMRIを受けた。ボクセル単位の線量、D・LETd、臓器の位置、RICEの状態および年齢は、多変量ロジスティック回帰に情報を提供し、NTCPは、単変量ロジスティック回帰を介して予想されるRICEボクセル数から導出された。

結果:23人の患者(30.7%)に60の病変が発生し、60%は橋で発生した。RICE密度は線量38.9~3-55 GyおよびLETd 89-6~00 keV/μmで増加した。若年および橋の位置は独立したリスクであった。モデルAUC 0.79、Brier 0.16。

結論:NTCPモデルはRICEを予測し、リスクは高用量、高D・LETd、若年および橋の位置で上昇する。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2025.111360
PMID: 41429210

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