原題
Proton versus photon radiotherapy for patients with oropharyngeal cancer in the USA: a multicentre, randomised, open-label, non-inferiority phase 3 trial.
背景:放射線療法は中咽頭癌の中心であるが、IMRTは重大な毒性を引き起こす;陽子線治療(IMPT)は有害性を低減しながら制御を維持する可能性がある。
方法:多施設共同無作為化非盲検第3相試験では、III-IV期の成人患者をIMPTまたはIMRT(70 Gy/33分割)と施設での全身療法に割り付けた。主要評価項目は3年無増悪生存期間(非劣性マージン9%ポイント)とした。
結果:中央値3.2年の時点で,IMPTはPFSに関して非劣性を示した(3年/5年生存率82.5%/81.3%vs 83.0%/76.2%;HR 0.88;p=0.005)。5年全生存率はIMPTの方が良好であった(90.9%vs 81.0%;HR 0.58;p=0.045)。局所/領域/遠隔制御は同様であった。IMPTでは重篤なリンパ球減少症,えん下障害,口腔乾燥,胃ろう造設依存性が少なく,治療関連死も少なかった。
結論:IMPTはPFSに関して非劣性であり、OSを改善し、高グレードの毒性を減少させ、治療選択肢としてIMPTを支持した。
Journal: Lancet (CiteScore 2022: 133.2)
DOI: 10.1016/S0140-6736(25)01962-2
PMID: 41391462

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