乳房密度ヒストグラム分析:全乳房放射線療法後の転帰予測における脂肪の役割。

原題
Breast density histogram analysis: the role of fat in outcome prediction after Whole Breast Radiotherapy.
背景:乳腺密度は癌の危険因子として知られているが、放射線療法後の転帰に及ぼす影響は不明である。この研究では、放射線療法前のCTベースの乳房デンシトメトリーと、局所/遠隔無増悪生存期間(LPFS/DPFS)、全生存期間、および分子サブタイプを評価した。

方法:40 Gy/15 fx(2009-2017)で治療した1,127人の早期乳癌患者において、CTV HUヒストグラム(-200〜-50 HU)は脂肪と線維腺組織を定量した。多変量Coxモデル(1,000ブートストラップ反復)により、デンシトメトリー指標、臨床指標、および複合予後指標が得られた。

結果:追跡期間中央値6年;再発/死亡率は低かった。脂肪分画高値およびHU低値は良好なアウトカムと相関していた。デンシトメトリーC指数0.60-0.61;臨床0.72-0.76;複合モデルはDPFSを改善した(0.71-0.79)。分子サブタイプとの関連はない。

結論:臨床的因子は依然として最も強力な予測因子であり、CT脂肪関連指標は、再発予測に適度で補完的な予後値を追加する。
Journal: Pract Radiat Oncol (CiteScore 2022: 4.6)
DOI: 10.1016/j.prro.2025.12.004
PMID: 41397616

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