生化学的に再発した前立腺癌におけるエンザルタミドによる転帰の改善。

原題
Improved Outcomes with Enzalutamide in Biochemically Recurrent Prostate Cancer.
背景:高リスクの生化学的再発を伴う前立腺癌の治療において、エンザルタミドとアンドロゲン除去療法(ADT)の併用、またはADT単独と比較した単独治療としてのエンザルタミドの有効性と安全性は調査されていない。
方法:生化学的再発の高い前立腺癌患者1068名を対象とした第3相試験が実施された。患者はエンザルタミドとロイプロリドの併用、ロイプロリド単独、またはエンザルタミド単独のいずれかを受けた。無転移生存率が主要な指標であった。
結果:5年目の時点で、エンザルタミド併用治療および単独治療は、ロイプロリド単独治療(71.4%)よりも良好な無転移生存率(87.3%および80.0%)を示し、生活の質の顕著な差または安全性に関する懸念は認められなかった。
結論:エンザルタミドは、ADTと併用しても単独でも、高リスク前立腺がん患者の無転移生存期間の達成においてADT単独よりも優れていた。同様に、以前の試験で得られたエンザルタミドの安全性プロファイルは一貫していた。
Journal: N Engl J Med (CiteScore 2022: 134.4)
DOI: 10.1056/NEJMoa2303974
PMID: 37851874

コメント

タイトルとURLをコピーしました