放射線療法は、乳癌におけるサイトカイン反応性を亢進させながら、循環早期ナチュラルキラー細胞を増加させる。

原題
Radiotherapy increases circulating early-stage natural killer cells with enhanced cytokine responsiveness in breast cancer.
背景:放射線療法(RT)は免疫細胞を調節するが、ナチュラルキラー(NK)細胞への影響は不明である。本研究では、乳癌におけるRT後のNK細胞の変化を検討した。

方法:骨転移のためにSBRTを受けた乳癌患者からの末梢血液(前および1週間後)および4T1マウス腫瘍からの脾臓/腫瘍を、フローサイトメトリー、バルクRNA配列決定、およびex vivo機能アッセイによって分析した。

結果:血中のNK頻度は変化しなかったが、初期段階のNK遺伝子シグネチャーおよびより高いKi-67を有するCD 16/CD 57で定義された初期NKは1週間で増加した。NKによるサイトカイン刺激IFN-γ産生は増加した。マウスでは、脾臓の初期段階のNKが増加し、照射された腫瘍はより最終的に分化したIFN-γ+腫瘍内NKを示した。

結論:RTはサイトカイン応答性早期NKを全身的に拡大し、IFN-γ能力を増強して腫瘍内末端NKを促進する。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2025.11.016
PMID: 41274464

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