前立腺癌に対する放射線療法中の微生物叢とメタボロームの動態。

原題
Microbiome and metabolome dynamics during radiotherapy for prostate cancer.
背景:これまでの研究から、前立腺癌患者における放射線療法と、腸に影響を及ぼす放射線による急性胃腸(GI)毒性との関連が示唆されている。本研究では、放射線治療が糞便微生物叢およびメタボローム動態に及ぼす影響を観察した。
方法:前立腺のみまたは全骨盤に対して放射線療法を受けた前立腺癌患者50名を対象としたプロスペクティブ研究を実施した。参加者は治療前、治療中、治療後にサンプリングされた。マイクロバイオームとメタボロームの形質が分析された。
結果:治療中に微生物叢の組成および様々な代謝産物のレベルに有意な変化が認められた。しかし、患者のマイクロバイオームの多様性と毒性アウトカムとの間に相関は認められなかった。
結論:結果は、放射線量および治療量が、患者のマイクロバイオームおよびメタボローム指紋に最小限の影響を及ぼしたことを示している。著者らは、これらの微生物および代謝バイオマーカーを毒性リスクを評価するための標準的な臨床診療に変換することは依然として困難であると示唆している。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.109950
PMID: 37827280

コメント

タイトルとURLをコピーしました