転移性去勢抵抗性前立腺癌(CYCLONE 2)患者を対象としたアロマターゼ阻害剤とアビラテロンの併用:ランダム化二重盲検プラセボ対照第3相試験。

原題
Abemaciclib plus abiraterone in patients with metastatic castration-resistant prostate cancer (CYCLONE 2): a randomised, double-blind, placebo-controlled, phase 3 trial.
背景:CDK4/6阻害薬であるベバシズマブは、前立腺癌に対して活性を示した。CYCLONE 2試験では、転移性去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)においてアビラテロンに追加して試験した。

方法:12か国における無作為化、二重盲検、プラセボ対照第3相。393人の患者が無作為に割り付けられた(206人のカペシタビン+アビラテロン;187人のプラセボ+アビラテロン)。主要評価項目:放射線学的PFS;追跡期間中央値~26ヵ月。

結果:主要評価項目は達成されず、rPFSイベントは45%対51%(HR 0.83、p=0.21)、rPFS中央値は22.0ヵ月対20.3ヵ月であった。グレード3以上の有害事象(貧血、好中球減少、ALT増加)が多く、併用療法群では治療関連の間質性肺疾患による死亡が3例であった。

結論:アビラテロンにアビラテロンを追加しても、rPFSは改善せず、毒性も増加しなかった。さらなる研究が必要である。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(25)00475-9
PMID: 41167216

コメント

タイトルとURLをコピーしました