重度の前治療を受けた再発または転移性鼻咽頭癌におけるEGFRおよびHER3の二重特異性抗体薬物複合体であるイザロンタマブ・ブレンギテカンと化学療法の比較:中国における多施設共同無作為化非盲検第3相試験。

原題
Izalontamab brengitecan, an EGFR and HER3 bispecific antibody-drug conjugate, versus chemotherapy in heavily pretreated recurrent or metastatic nasopharyngeal carcinoma: a multicentre, randomised, open-label, phase 3 study in China.
背景:化学療法およびPD-1/PD-L1阻害剤後の再発/転移性鼻咽頭癌は予後が不良である。この第3相試験では、izalontamab brengitecan(iza bren)を検証した。

方法:中国では、386人の患者を1:1の割合で無作為に割り付け、1日目と8日目に2.5 mg/kg IVまたは化学療法を実施した。主要評価項目は盲検化されたORRおよび全生存期間であった。

結果:ORRはiza bren群で54.6%であったのに対し、化学療法群では27.0%であった(差27.9%、p<0.0001)。OSは未熟であった。グレード3以上の治療関連AEは80%対62%で発生し、主に血液学的有害事象、重篤なTRAEは43%対27%、iza bren群では治療関連死4例(2%)であった。 結論:Iza brenは化学療法と比較してORRを著明に改善したが、頻繁な血液毒性を引き起こし、生存利益は成熟したデータを待っている。 Journal: Lancet (CiteScore 2022: 133.2) DOI: 10.1016/S0140-6736(25)01954-3
PMID: 41125110

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