切除不可能なIII期非小細胞肺癌におけるdurvalumabとプラチナ製剤をベースとした同時化学放射線療法:第III相PACIFIC-2試験。

原題
Simultaneous Durvalumab and Platinum-Based Chemoradiotherapy in Unresectable Stage III Non-Small Cell Lung Cancer: The Phase III PACIFIC-2 Study.
背景:決定的な同時化学放射線療法(cCRT)後のPD-L1遮断は,切除不可能なステージIIIのNSCLCにおける結果を改善する;免疫療法をcCRTと同時に開始することが付加的利益を与えるか否かを試験した。

方法:患者はcCRT開始からdurvalumab(n=219)またはプラセボ(n=109)に2:1で無作為に割り付けられ、非進行者は割り付けごとに地固め療法を受けた。主要評価項目は盲検化されたPFSであり、重要な副次評価項目はORR、OS、24ヵ月OS、および安全性であった。

結果:PFS(HR 0.85;P=.247)または全生存期間(HR 1.03;P=.823)の有益性は認められなかった。ORRおよび24ヵ月全生存期間は同程度であった。グレード3-4のAEおよび肺炎の発生率は同程度であり、中止(25.6%対12.0%)および致死的AEはdurvalumab群の方が高かった。

結論:cCRTと同時にdurvalumabを行っても転帰は改善されず、根治的cCRT後の地固めdurvalumabは依然として標準である。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO-25-00036
PMID: 41082707

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