孤立性脳転移に対する定位放射線照射療法後の放射線壊死の予測:単変量モデルの外部検証と多変量モデルの開発。

原題
Predicting Radionecrosis After Stereotactic Radiation Therapy for Solitary Brain Metastases: External Validation of a Univariable Model and Development of a Multivariable Model.
背景:定位放射線照射(SRT)は脳転移を治療するが、放射線壊死(RN)を引き起こす可能性がある。12 Gy(V12)以上の照射を受ける健康な脳容積に基づくNTCPモデルが以前に提案されており、本研究ではそれを外部から検証した。

方法:SRTで治療した孤立性脳転移を有する162人の患者の後ろ向きコホート。識別(C統計量)および較正(Brierスコア)を用いて、任意および症状のあるRNに対するNTCPモデルを評価した。カプラン・マイヤー法で生存期間を推定した。単変量および多変量ロジスティック回帰分析を実施した。ノモグラムを作成し、内部で検証した。

結果:OS中央値10ヵ月。RNは44例(27%)に発生し、症候性は26例(16%)であった;6ヵ月および12ヵ月の症候性率は11%および22%であった。C統計量0.61、Brierスコア0.201および0.217。腫瘍容積およびV12は単変量解析では症候性RNと関連していたが、多変量解析では関連していなかった。

結論:試験したNTCPモデルは臨床使用に十分な精度を欠いている。新しい多因子ノモグラムが提案されたが、外部検証が必要である。
Journal: Adv Radiat Oncol (CiteScore 2022: 4.5)
DOI: 10.1016/j.adro.2025.101871
PMID: 41030686

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