甲状腺癌管理における外照射療法の役割:スコーピングレビュー。

原題
The role of external beam radiation therapy in thyroid cancer management: A Scoping Review.
背景:スコーピングレビューは甲状腺癌サブタイプを超えた外部ビーム放射線療法(EBRT)の役割とその標的全身剤との統合を評価した。

方法:PRISMA ScR検索(PubMed、BioMed Central)2012-2024により、退形成性(ATC)、分化型(DTC)、髄様(MTC)、まれなサブタイプおよび転移に向けられたEBRTにまたがる91の研究が同定され、決定的なアプローチ、術後のアプローチ、および併用アプローチが評価された。

結果:EBRTは手術不能な局所進行甲状腺癌に対する重要な選択肢である;BRAF/MEK阻害薬は再評価後のEBRTの第一選択となっている。高リスクDTCでは、術後EBRT+RAIは5年局所領域再発を30%まで減少させた。IMRTは3D-CRTと比較して局所領域制御を改善した;陽子線治療は良好な副作用を示した。MTCと甲状腺リンパ腫は局所領域に有益であったが、全生存期間の延長には一貫性がなかった。

結論:EBRTは高リスクまたは切除不可能な甲状腺癌の局所領域管理に有用であり,進歩しつつある全身療法との統合を明確にすべきである。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2025.09.050
PMID: 41016492

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