陽子線治療で治療された頭頸部腺様嚢胞癌患者の大規模コホートにおける予後因子と臨床転帰:イタリアの紹介センターからの洞察。

原題
Prognostic factors and clinical outcomes in a large cohort of head and neck adenoid cystic carcinoma patients treated with proton beam therapy: Insights from an Italian referral center.
背景:頭頚部腺様嚢胞癌(ACC)は希であり,再発する;治癒的陽子線治療(PT)後の結果を報告する。

方法:2017-2022、129人のACC患者が治癒可能なPTを有していた(術後n=104[R0/R1=74、R2=30]、確定n=25)。追跡期間は34か月。

結果:OS 94.2/89.4/86.7%(2/3/5年);DFS 77.5/76.4/64%;LC 92.4/90.8/84%;DMFS 77.4/76.3/66.6%。進行したT病期および固形組織像はDFS/DMFSを悪化させた;R0/R1は手術なしと比較してLCを改善した。最大毒性グレード3(急性11例、晩期9例);グレード3の脳放射線壊死は認められなかった。

結論:PTは限られた毒性で有効であり、予後因子が治療の指針となり、PTは手術が実行不可能な場合の選択肢である。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2025.111143
PMID: 40957490

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