進展型小細胞肺癌患者を対象としたケモ後-免疫治療の一次維持療法としてのPD-L1阻害薬と併用したタルラタマブの安全と活性(DeLLphi-303):多施設共同、非ランダム化、第1b相試験。

原題
Safety and activity of tarlatamab in combination with a PD-L1 inhibitor as first-line maintenance therapy after chemo-immunotherapy in patients with extensive-stage small-cell lung cancer (DeLLphi-303): a multicentre, non-randomised, phase 1b study.
背景:DLL 3特異的二重特異性T細胞誘導物質であるタルラタマブは、SCLCにおいて有益であることが示されている。この研究では、進展型SCLCにおける維持療法として、タルラタマブ+PD-L1阻害薬を評価した。

方法:4-6サイクルのプラチナエトポシド±PD-L1阻害薬の後に進行しなかった成人を対象とした多施設共同第1b相非ランダム化試験。タラタマブ(1 mg導入、その後10 mgを2週間ごと)+アテゾリズマブまたはdurvalumabを進行するまで4週間ごとに投与。主要目的:安全性及び第2相用量;治療を受けた全患者を解析した。

結果:88例,観察期間中央値18.4カ月,Grade 3-4の有害事象:低ナトリウム血症10%,貧血8%,好中球減少7%,重篤な有害事象57%(CRS 24%),治療関連死なし,OS中央値25.3カ月。

結論:併用療法は管理可能な安全性と有望な活性を示し、第3相試験を支持した。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(25)00480-2
PMID: 40934933

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