切除不可能な膵癌を切除可能なLAに転換するための導入療法後の化学放射線治療と化学治療の利点:ランダム化CONKO-007試験。

原題
Benefit of Chemoradiotherapy Versus Chemotherapy After Induction Therapy for Conversion of Unresectable Into Resectable Pancreatic Cancer: The Randomized CONKO-007 Trial.
背景:本研究は,切除不能すい臓腫よう患者における完全な腫よう除去(R0切除率)の達成において,化学放射線療法(CRT)と併用した導入化学療法対化学療法単独の有効性を評価することを目的とした。

方法:CONKO-007試験には、切除不可能な腫瘍を有する525人の患者が登録された。3ヶ月間の導入化学療法後、336人の患者が無作為に化学療法またはCRTを継続するように割り付けられた。主要評価項目は、追跡期間中央値76ヵ月の中間解析後に、全体的なR0切除率に焦点を当てるように改訂された。

結果:R0切除率はCRT群で25%、化学療法群で18%であった(p=0.113)が、外科的治療を受けた患者ではCRT群の方がR0率が高かった(69.4%対50.0%、p=0.04)。

結論:CRTは化学療法単独と比較して全体的なR0切除率または生存率を改善しなかったが、外科的に治療された患者においてR0切除を達成する上でより効果的であった。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO-24-01502
PMID: 40802908

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