原題
From standardized to individualized margins for online adaptive tumor dose escalation in rectal cancer.
**背景**:本研究の目的は、容積、周囲、および直腸の位置などの腫瘍の特徴が、直腸癌に対するMRIガイド下放射線療法中の照射内運動にどのように影響するかを評価し、個別化されたPTVマージンの可能性を評価することであった。
**方法**:1.5T MR-LinacでSCRTを受けた77人の患者は、計画の適応のためにMRI検査を用いてGTVを描出した。COG変位として分画内運動を計算し、Van Herk法を用いてPTVマージンを決定した。線形混合効果モデリングにより腫瘍特性の影響を分析した。
**結果**:運動は腫瘍の位置と相関しており、遠位腫瘍では前後方向および頭尾方向の運動が大きかった。腫瘍の位置に基づいて個別のマージンを計算した。
**結論**:本研究では、肛門直腸接合部までの腫瘍の距離が分画内の動きに有意に影響することが明らかになり、個別化されたPTVマージンが直腸癌患者の治療を最適化できることが示唆された。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-025-02706-8
PMID: 40781322
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